人材育成の取り組み

総合教育センターにおける主な教育

各種階層別研修

 新入社員への研修をはじめ、業務執行力向上やマネジメント力強化といった各種階層・職名に求められる役割をふまえ、必要となる知識やスキルの付与研修を行っています。

研修風景
研修風景

事故から学ぶ展示室での教育

 輸送の安全確保に向けて、事故の未然防止に対する意識をより一層高めていくため、「事故から学ぶ展示室」において、デジタルサイネージ等を用いた視聴覚に訴求する体感型の安全教育を行っています。

事故から学ぶ展示室
事故から学ぶ展示室

教材室での教育

 安全運行の仕組みや異常時の対応などに対する理解の向上を図るため、信号や転てつ器などの運転設備を操作する連動制御盤と模型車両が一体化した教材を用いて教育を行っています。
 実際の車両機器やパンタグラフ等の可動教材を設置しています。車両構造のメカニズムに対する理解の向上を図るため、模擬運転台の操作に連動して変化する電気回路・ブレーキ回路図や、台車構造のCG画像を大型スクリーンに映し出して教育を行っています。

シミュレータ室での教育

 シミュレータ室では機器操作に連動するCG映像・動揺装置を設置しており、基本動作の習熟や、実際の車両では再現が難しい緊急時・異常時の訓練を行っています。

トレーニング室(模擬駅)での教育

  お客様対応力やCS意識の向上を図るため、自動券売機や自動改札機などの駅務機器・ウォークインカウンター・掲示器類を実際の駅と同じように配置した模擬駅において、駅務機器の操作教育だけでなく、お客様対応のロールプレイング教育を行っています。

訓練線を活用した教育

 異常時対応能力のより一層の向上と、他職能との連携強化を図っていくために、訓練線を活用した実践的な教育を行っています。

避難誘導教育
避難誘導教育

手挙げ式教育

 自律的なキャリア形成の支援を目的として、従業員が自らの意思で学ぶ機会の多様化と拡充のため手挙げ式教育を用意しています。
 「公募型研修」として業務に直結する多様なテーマから自らが必要とする知識・スキルを選択して受講する研修のほか、自己啓発支援として、「通信教育」やオンライン・サブスクリプション型の「英会話教育」「映像視聴型教育」、マネジメント層に向けた高いビジネススキルの体得のための「派遣型教育」を用意しています。資格取得支援講座なども多数そろえる通信教育はもちろん、英会話教育においては昨今のインバウンド需要などを鑑みて自分にあったプランの選択が可能であることや、映像視聴型教育においても多岐に渡る分野から自分にあったものを選択して視聴できるなど、それぞれの状況に応じた利用ができるほか、いずれも修了者には援助金を支給しており、従業員が受講しやすい学びの環境を提供しています。
 また、「公募型研修」「通信教育」について東武グループ各社も受講対象としていますが、今年度から「英会話教育」「映像視聴型教育」も同様に受講対象を拡大する等、引き続き東武グループ全体で成長できる環境を整えていきます。

提案制度

 東武鉄道の提案制度は、社員に広くアイデアを募集し、創意工夫による生産性向上と従業員の業務改善意欲の向上を目的として、1955年の規程制定以来、改正を重ねながら長きにわたり継承しています。2022年度にリニューアルし、社員が日々担当している業務の「改善提案」に留まらず、担当業務を越えた新たな企画や事業等への「企画アイデア」についても提案が可能な幅のある制度としています。社員のアイデアや発想をより評価奨励できる仕組みとすることで、人材育成方針である「自ら考え自ら行動できる人材の育成」への具体的な支援策の1つとして、社員の能力最大化による自己実現と組織貢献に寄与できる制度としています。

教育体系