彩り豊か! 館林は関東随一の「花の街」

人と沼地が共生し発展した街、館林

かつては城下町として発展した館林市。その歴史の名残があちこちに残る一方、市内にはいくつもの沼が点在しており、人々と沼地が共生しながら発展してきた街です。その独特の沼辺文化が評価され、令和元年度、「里沼(SATO‐NUMA)-『祈り』『実り』『守り』の沼が磨き上げた館林の沼辺文化―」として日本遺産に認定されました。

そんな館林市では、沼の周辺を中心として花の観光スポットが人気を集めています。ここでは、市内の2つの花スポット、「ぐんま花の駅」に選ばれた東武トレジャーガーデンと館林市つつじが岡公園をご紹介します。

バラの季節に訪れたい。東武トレジャーガーデン

約8万m2の広さに約4000種100万株の花が咲く東武トレジャーガーデン。とりわけバラの品種は豊富で、約1500種3000株。東関東最大級を誇っていますが、その中には、東武トレジャーガーデンのシンボルローズである「シェアリング・ア・ハピネス」という品種もあります。この名は、東武トレジャーガーデンの近くにある茂林寺に伝わる「分福(ぶんぶく)茶釜伝説」の「分福」から取られました。園内には分福茶釜のオブジェも設置されています。

入口から噴水広場を通りアーチをくぐった先には、約1kmと日本最大級の長さを誇るロングボーダーガーデンが続いています。ボーダーガーデンはイングリッシュガーデンの一種で、手前に高さの低い植物、奥に高さの高い植物を配置して立体感を表現した庭園のこと。このロングボーダーガーデンには、宿寝草を中心に季節ごとの花々が約2,000種植えられており、その奥に7つのシ-ンからなる水辺のローズガーデンが広がっています。

四季折々に様々な花であふれる東武トレジャーガーデンですが、中でもひときわ華やぐ季節は春と秋。春はバラやネモフィラ、芝桜、桜などが咲き誇ります。秋には「オータムフラワーフェスタ」が開催され、秋バラの他、キバナコスモスやコキアの紅葉も見ることができます。

敷地内には、チャーチウエディングができる「聖ペテロ&パウロ教会」があります。聖ペテロ&パウロ教会は英国国教会公認のゴシック様式の教会。花々に囲まれながら、他にはない特別な雰囲気のもとで結婚式を挙げることができます。また、アフタヌーンティーセットをいただきながらガーデン内の花々を眺めることもできる「ヴィクトリアンハウス」もオススメです。

東武伊勢崎線の茂林寺前駅からは、群馬県天然記念物の茂林寺沼と低地湿原経由で徒歩約15分。駐車場の横には野鳥の森も広がっているので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

東武トレジャーガーデン

URL http://treasuregarden.jp/index.html

日本一に圧倒される。館林市つつじが岡公園

つつじが岡公園は、館林城主だった榊原忠次が寛永4年(1627)に開いたといわれる庭園です。つつじの咲く公園東側部分の「躑躅ヶ岡」は別名「花山」と呼ばれ、国の名勝に指定されています。館林の市の花は、山つつじ。まさに「つつじの街」と言っても過言ではありません。

園内では100種類以上約1万株のつつじを見ることができ、その中には、鎌倉~南北朝時代の武将である新田義貞が妻のために植えたとされる樹齢800年の山つつじ「勾当之内侍遺愛のつつじ」もあります。また、館林市出身でアジア人女性初の宇宙飛行士となった向井千秋さんが種を宇宙に持って行った「宇宙つつじ」も見ることができます。

江戸時代初期、館林城では、当時館林藩主だった榊原忠次の側室、お辻が城沼に身を投げるという事件がありました。その後、それを哀れんだ住民たちによりお辻と似た名のつつじが供養のために植えられたと伝えられ、毎年4月中旬~5月下旬に開始されるつつじまつりの時期には、お辻の墓がある城沼対岸の善長寺まで渡船で行くことができます。

季節ごとに訪ねたい、花いっぱいの館林エリア

つつじが岡公園に面した「館林菖蒲園」や県をまたいで隣接する栃木県足利市の「足利フラワーパーク」など、館林エリアには東武トレジャーガーデンやつつじが岡公園以外にも魅力的な花の名所があります。

また、フランソワ・ポンポンのシロクマのオブジェが話題の館林美術館など、花以外の注目のスポットもたくさん。一度におけるこいのぼりの掲揚数世界一としてギネスブックに認定された「こいのぼりの里まつり」も必見です。ぜひ、季節ごとに彩り豊かに色づく館林を訪ね、その魅力を味わってください。

※2019年10月現在の情報です