都心から1時間以内でアクセス抜群! 埼玉のターミナル駅を巡る電車旅

東武アーバンパークラインの二大ターミナルは使い勝手の良さと見どころがたっぷり!

埼玉県春日部市は江戸時代、日光街道4つ目の宿場町として栄え、多くの人や物が行き交う交通の要衝でした。現在も、東京都内や埼玉の中心地・大宮など経済の中心地だけでなく日光や福島などの行楽地へもアクセスできる利便性の高い街です。

一方の大宮は、高層ビルや商業施設が立ち並ぶ都会の印象が強いですが、東京ドーム14個分の広さを持つ緑豊かな「大宮公園」や日本初の盆栽の美術館「大宮盆栽美術館」など、緑を楽しむことができる街でもあります。また、JR・私鉄合わせて13路線が乗り入れる「鉄道の街」としての顔も持っています。ショッピングもレジャーも一つの街で満喫できる。それが大宮の特徴の一つです。

"「クレヨンしんちゃん」の街" 春日部でしんちゃんの魅力を再発見!

春日部は人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の舞台として知られます。実際の施設が物語の中に登場するなど、しんちゃんと春日部は切っても切れない関係。そんな春日部には、しんちゃんに出会えるスポットがたくさんあります。

東武スカイツリーラインで春日部に降り立つと、さっそくしんちゃんが出迎えてくれます。ホーム内の駅名標の上にはしんちゃんたちのパネルが設置されており、電車の待ち時間に写真を撮る人たちをよく見かけます。発車メロディーには『クレヨンしんちゃん』の楽曲が使われているので、電車から降りたら少し足を止め、耳を傾けてみてください。パネルや発車メロディーはホームごとに異なるので、その楽しさについ駅に長居してしまうかもしれません。

作中に登場する「サトーココノカドー」のモデルとなった「イトーヨーカドー」や「ララガーデン春日部」でもしんちゃんに会うことができます。しんちゃんたちキャラクターの像やフォトスポットがあり、記念撮影にピッタリ。ここでしか買えないオリジナルグッズの販売や歴代の映画のポスター、劇中で登場したアイテムなども展示されており、お子さんはもちろん大人も思わずはしゃいでしまうような仕掛けが満載です。

日本一長い参道は全長2km! 武蔵一の宮「氷川神社」は都会のオアシス。

大宮の「氷川神社」は、関東に約270社ある氷川神社の総本社。今から2400年以上前に創建されました。かつては「大いなる宮居」とも呼ばれ、大宮の地名の由来にもなっています。

「氷川神社」でとりわけ有名なのが、日本で一番長い参道です。ケヤキを中心としたおよそ700本の樹木が緑のトンネルを作り出し、歩くだけで気持ちがリフレッシュされるような道です。参道沿いには手焼き煎餅やお団子屋さんがありますので、歩き疲れたら甘いものでひと息つくこともできます。さいたま市のレンタサイクルサービスを使えば自転車で神社へ向かうこともできます。

境内に入ると池の多さに驚かされます。大宮周辺は昔「見沼」という沼があり、水が豊富な土地でした。神社の由来も古い言葉で水をあらわす「ヒ」と「カワ」から来ているという説もあります。本殿脇にある「蛇の池」からは今も地中から水がこんこんと湧き出ていて、古くからの水の恵みを感じさせてくれます。

参拝が終わったら「大宮公園」を散策してみてはいかがでしょうか。公園では、レジャーシートを敷いてお弁当を食べる人たち、遊具で遊ぶ子どもたちなど、誰もが思い思いの時間を過ごしています。動物園や博物館もあり、さまざまな楽しみ方ができる公園です。

思い立ったらすぐに行ける! 日帰りお出かけにピッタリな春日部~大宮エリア

春日部・大宮の他にも、東武アーバンパークライン沿線にはふと立ち寄りたくなるスポットが盛りだくさん。「人形の街」岩槻では人形の伝統文化や歴史に触れられる「東玉 人形博物館」、しょう油で有名な野田市にはフィールドアスレチックやキャンプ場などの施設が充実している「清水公園」と、学んで良し、遊んで良しのエリアです。

2020年からは大宮―船橋間の全線で急行列車の運転が始まり、ますます行き来しやすくなりました。のどかで落ち着いた雰囲気の街並みから、人気の観光スポット、話題の専門店、都市部でのショッピングまで一本の路線で堪能できますので、休日の予定の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

※2019年10月現在の情報です