王道から変わり種まで、ご当地グルメの代表格「宇都宮餃子」を味わう

店によって味はさまざま。宇都宮のグルメ「宇都宮餃子」

宇都宮のグルメと言えば「宇都宮餃子」が有名です。宇都宮市民は週に何度も餃子を食べると言われるほど地元では身近なグルメとなっています。

宇都宮の餃子は、「焼き」「水」「揚げ」などの種類があり、また店によって大きさや素材、皮の厚さや熟成度、はねの大きさ、つけだれなどが異なるため、さまざまな種類の餃子を楽しむことができます。

この宇都宮が「餃子のまち」となったのは、戦前市内に駐屯していた「第14師団」と呼ばれる軍部隊が派兵先の満州から宇都宮に帰ってきた際に、現地で食べていた餃子を広めたことがきっかけと言われています。また、宇都宮は夏暑く冬は寒い内陸型気候のため、スタミナをつけるために人気が高まったとも言われています。

その後、1993年には市内餃子専門店など38店舗により宇都宮餃子会が発足し、現在は約80店舗が加盟しています。

店によって餃子の味も種類も異なるので、宇都宮で自分好みの餃子を探すのも人気の楽しみ方の一つとなっています。

「宇都宮餃子」を味わうならまずはココ! 名店3店をご紹介

野菜が多く肉とニンニクが控えめなのが特徴の「宇都宮餃子」。市内に餃子を出すお店は約200店舗もあると言われていますが、ここでは特に人気のある有名店を3つご紹介します。

宇都宮市内で7店舗を展開。「宇都宮餃子」で非常に有名な存在が「みんみん」です。開店前に行列ができるほどの人気店のため、早めの来店を目指しましょう。基本のメニューは「焼き餃子」「水餃子」「揚げ餃子」の3種類です。餃子だけしか出さないお店も多い中、ご飯もビールも注文できます。

次に、宇都宮の地元民に愛されている餃子専門店が「正嗣」です。50年の歴史を持つ老舗餃子専門店で、メニューは「焼き餃子」「水餃子」の2品のみ。ビールもライスも置かず、餃子のみを提供しています。これは餃子に絶対的な自信があるからこそでしょう。

3つ目のお店は「香蘭」です。創業54年、宇都宮餃子の発祥店とも言われる長い歴史のあるお店です。メニューは「焼き餃子」「水餃子」「揚げ餃子」の3種類で、味を締める自家製ラー油も好評です。具の野菜はすべて国産を使用しています。

多くのお店を食べ歩きするのは大変だという方には、餃子のテーマパーク「来らっせ」がおすすめ。宇都宮餃子会に加盟する33店舗の有名店を日替わりで味わうことができます。東武宇都宮駅からも徒歩10分ほどなので、電車でも訪ねやすいお店です。

ここでご紹介した以外にも、おいしい「宇都宮餃子」の名店は数々あります。何度足を運んでも各お店で新たな発見がある「宇都宮餃子」には、とても深い魅力があります。

毎年恒例の宇都宮餃子ファンへの感謝祭「宇都宮餃子祭り」

餃子の町として有名な宇都宮中心市街地では、年に一度「宇津宮餃子祭り」が開催されます。このイベントは1999年から始まり、毎年11月の第1土曜日・日曜日に行われています。市民はもとより、宇都宮の餃子を一度食べてみようと県外・海外からも多くの人が集まる大イベントです。

当日は宇都宮城址公園を会場に、宇都宮餃子会の加盟店、約30店舗が出店し、各店自慢の餃子を1皿(3個)100円で販売します。餃子の他にも、餃子と一緒に飲みたくなるビールや、お土産の割引販売もあります。会場内特設ステージでは、県内にゆかりのあるアーティストのスペシャルライブなども開催されます。

深い魅力のあるご当地グルメ「宇都宮餃子」

宇都宮のご当地グルメで有名な「宇都宮餃子」。各店ごとに特徴が違うので、その違いが存分に楽しめるようになっています。ここでご紹介したお店以外にもたくさんの「宇都宮餃子」の名店がありますので、ぜひ何度も足を運び、あなた好みの宇都宮餃子を見つけてみてください。

※2019年11月現在の情報です