実はフルーツ王国! オリジナル品種も多い栃木のフルーツを味わい尽くす

フルーツ栽培に適した栃木には名物フルーツが多数

肥沃な土地に適度な雨量、寒暖差のある気候と、栃木県はフルーツの栽培に非常に適した土地です。50年以上生産量全国1位に輝き続けている「いちご」をはじめ、梨やメロン、巨峰など豊富な種類のフルーツを生産しています。オリジナル品種も数多く、精力的に新たなフルーツの生産にも取り組んでいます。

とりわけ、佐野市南西部にある「佐野フルーツライン」は梨や桃を栽培する果樹園が20軒ほど並ぶ通りとして知られており、6月下旬から11月中旬頃にかけて、さまざまな品種の梨や桃が実ります。また関東地区では珍しい桃の産地であり、非常に高い人気を誇っています。

ここでは、その佐野フルーツラインをはじめ、栃木県内各地で生産される果物の魅力について紹介します。

生産量全国No.1。甘く実った栃木の「いちご」

栃木県を代表する農産物と言えば、やっぱり「いちご」。生産量は堂々の全国1位を誇るいちご大国です。「とちおとめ」や「スカイベリー」といった有名品種も栃木で生まれたものです。

「とちおとめ」は1996年に品種登録されたいちごで、非常に糖度が高くほどよい酸味も兼ね備えているのが特徴。「久留米49号」と「栃の峰」という優良品種をかけあわせて誕生しました。とちおとめが誕生するまでは「女峰」が栃木を代表するいちごとして親しまれていましたが、実が大ぶりで果汁もたっぷり詰まった「とちおとめ」は次第に人気を集め、栃木県を代表する人気品種となりました。今では栃木県のみならず全国各地の人々から愛されています。

さらに、栃木県を代表する新たな高級品種として生まれたのがスカイベリーです。とちおとめの登場から18年後の2014年、10万株以上の中から選び抜かれた優良な株をもとに開発されました。実が大ぶりなのが特徴で、ほとんどは1粒25g以上。これはいちごとしてはかなりの重量です。きれいな円錐形で、色味も鮮やか。甘みと酸味のバランスがよく、味は非常にまろやかです。

味も見た目も抜群。栃木自慢の梨「にっこり」

栃木県は梨の生産量全国第3位。こちらも県を代表する果物の一つです。栽培される品種は実にさまざまですが、その中でも特に人気なのが「にっこり」。「にっこり」は「新高」と「豊水」をかけあわせてできた品種で、1996年に品種登録されました。

にっこりの特徴は、なんと言っても果実の大きさ。重量は平均で850gもあり、中には1kgを超えるものもあります。大きければ大きいほど糖度が高いと言われ、また重量があるものほど果汁が詰まっていてジューシーと言われますので、購入する際はサイズの大きいものを選びましょう。

にっこりは貯蔵性に優れており、10月中旬ごろから市場に出回りお正月頃まで楽しむことができます。味も見た目もインパクトがあり保存もきくので、贈答品としても人気があります。

夏から冬まで種類は豊富。栃木のフルーツ満喫旅へ出かけよう

ここまで紹介した通り、栃木はフルーツ王国と言っても過言ではないほど果物の生産が豊富です。いちごや梨の他にも、17度ほどの高い糖度を誇る「クインシーメロン」やまろやかな味わいの「タカミメロン」、肉厚でスッキリとした味わいが特徴の「オトメメロン」などのメロン、ぶどうの王様と称される巨峰など、とにかくフルーツの種類は豊富です。

シーズンは夏から冬にかけてと長く、時期ごとにさまざまな種類のフルーツが次々と実ります。佐野フルーツラインへ、そして栃木県内各地の産地へ、好きなフルーツの季節に合わせてお出かけのプランを練ってみてはいかがでしょうか。

※2019年12月現在の情報です