東松山のやきとりは「焼きとん」！ 池袋から約1時間で味わえるご当地グルメ

一度は味わってみたい東松山オリジナルの「焼き豚」

埼玉県のほぼ真ん中に位置する東松山市。市内を南北に走る東武東上線に乗れば、池袋まで1時間足らずで到着します。そのアクセスの良さから、東京のベットタウンとして発展してきました。

しかし、東松山はグルメや観光のスポットとしての魅力にもあふれています。中でも有名なのが、東松山ならではの「やきとり」です。

やきとりとはいっても、東松山のやきとりは豚肉を使ったもの。豚のカシラ肉（顔やほほの肉）を焼き、ピリ辛の味噌だれをつけて食べます。

1950年代の戦後の経済成長に、東松山駅を利用する人の数が増えたことにともない、駅の周辺にリヤカー式の屋台でホルモンなどを出すお店がいくつも登場しました。そのお店の中に、それまであまり使われることがなかったカシラ肉を串に刺してやきとりとして出すお店があり、そこから広まったものだとされています。さらに、「大松屋」のご主人が開発した味噌だれが他のお店にも広まって、今のやきとりになったということです。

では、東松山でチェックしておきたい「焼き鳥・焼き豚」のお店を見てみましょう。

東松山で注目の「焼き鳥・焼き豚」のお店

まずはやはりこのお店、「大松屋（おおまつや）」。元祖味噌だれのお店です。東松山駅から徒歩で10分ほどのところにあります。大松屋の辛味噌が絡んだやきとりはぜひ味わっておきたい逸品です。

初めて東松山のやきとりのお店に行くなら、「やきとりひびき 東松山駅前本店」もおすすめの一つ。駅から徒歩1分ほどの近さも魅力ですし、テイクアウトもあるのでお店で買ってアウトドアで食べるのもいいかもしれません。

そんなひびきのやきとりをおしゃれなカジュアルダイニングのお店で食べられるのが「やきとりBAR　HIBIKI＋（ひびき　プラス）若葉店」。ひびきのやきとりと欧風料理が楽しめます。ビールやハイボールと相性のいいやきとりですが、ワインとともに味わうのも良さそうです。

もう一つ、地元の方々に人気のお店を紹介しましょう。駅から徒歩でおよそ5分の場所にある「やきとり 桂馬（けいま）」は、アットホームな雰囲気でのんびりとやきとりをいただけます。やわらかめの肉と程よい辛味の味噌が絶妙にマッチしたやきとりです。

東松山の代名詞とも言えるご当地グルメ「やきとり」。ぜひ味わってみてください。

行き帰りで楽しみたい東松山の名所

「やきとり」は東松山を訪れたら外せないグルメですが、合わせて楽しめるスポットもぜひ押さえておきたいところです。

東松山を代表する寺社と言えば「箭弓（やきゅう）稲荷神社」です。712年に創建され1300年以上の歴史を持つ神社で、川越城や松山城の城主らから信仰を集めていました。境内に「團十郎（だんじゅうろう）稲荷」があることから芸能関係者が参拝に来たり、名前が「やきゅう」であることから野球関係者も多く訪れます。「世界で最も大きな木製スタンプ」としてギネスに認定された「御朱印」も必見です。

家族で東松山に遊びに行くなら、「埼玉県こども動物自然公園」や「国営武蔵丘陵森林公園」はいかがでしょうか。

埼玉県こども動物自然公園はコアラやカンガルー、レッサーパンダなどさまざまな動物が見られます。また、ペンギンの生態園「ペンギンヒルズ」も見どころの一つ。世界最大のペンギン、フンボルトペンギンの屋外展示で、チリのチロエ島にあるプニウィル保護区をモデルにしています。動物たち以外にも、フィールドアスレチックや水遊びができる池、ピーターラビットを生み出した「ベアトリクス・ポター」の資料館など、魅力が満載の公園です。

東京ドーム65個分の広さを誇る国営武蔵丘陵森林公園では、日本一のエアートランポリン「ぽんぽこマウンテン」や、アスレチック、バーベキューなどが楽しめます。広大な園内を自転車で回れるレンタサイクルやドッグランもあり、都市緑化植物園では季節ごとに姿を変える植物や自然を満喫できます。

東松山周辺で1日遊んで、帰りにやきとりを食べて帰るというプランもいいかもしれません。

ワンデートリップにぴったり、東松山

ピリ辛の味噌だれがたまらない東松山のやきとり。誕生から60年以上も地元の人たちに愛され続けてきた一品は、一度食べたらやみつきになってしまうかもしれません。大松屋やひびきや桂馬など、それぞれのお店に特徴があるので、自分好みの雰囲気の中でやきとりを味わってみてはいかがでしょうか。

古い歴史を持つ箭弓稲荷神社や、自然を感じることができる埼玉県こども動物自然公園、国営武蔵丘陵森林公園などと合わせ、ぜひ大満足のワンデートリップを体験してみてください。

※2019年11月現在の情報です