小江戸川越の歴史に触れる旅。川越の神社仏閣を代表する2大スポット「川越氷川神社」「喜多院」

魅力的な神社仏閣が点在する「小江戸川越」

蔵造りの町並みが今も残り、その景観から"小江戸"とも称される川越。多くの人々が訪れる、埼玉を代表する観光地の一つです。

川越と言えばまず思い起こされるのが「時の鐘」。その歴史は古く、江戸時代初期に建てられたものが最初といわれています。現在の鐘楼は1894年に再建されたもの。三層構造で高さは約16メートルあり、観光川越のシンボルとなっています。

また、川越にはたくさんの神社仏閣があります。小江戸の街並みと共に、そうした寺社を巡るのも、川越の楽しみの一つです。

ここでは、数ある川越の神社仏閣の中でも代表格と言える「川越氷川神社」と「川越大師 喜多院」についてご紹介します。

必ず訪ねたい「川越氷川神社」と「喜多院」

川越氷川神社は今から1500年前の創建という長い歴史を持ちます。川越の総鎮守として歴代の川越城主に庇護されました。近年は縁結びの神社としても広く知られるようになり、境内には良縁祈願の参拝客の姿も多く見られます。

参拝客を圧倒する高さ15メートルの大きな鳥居をくぐり拝殿、そして本殿へ。現在の本殿は1849年に完成。江戸彫りと呼ばれる精巧な彫刻が施され、県の重要文化財に指定されています。毎年10月には、年に一度、2時間だけの本殿特別公開が行われます。

縁結びの神様としても信仰を集める川越氷川神社。夏には"天の川に恋の願いが届くように"との願いを込めて「縁結び風鈴」という祭事も開催され、近年は「インスタ映えスポット」としても人気を集めています。また、鯛の形をしたおみくじのストラップに釣り針を引っかけて引く「鯛みくじ」も人気。良縁を占うピンクの「あい鯛みくじ」と、赤い「1年安鯛みくじ」があります。

川越氷川神社

URL https://www.kawagoehikawa.jp/

一方の喜多院は、五百羅漢やだるま市の「初大師」で広く知られています。830年に創建されました。

境内には、「徳川家光誕生の間」や「春日局化粧の間」が喜多院の書院や客殿として移築されており、徳川将軍家との関わりの深さを感じさせます。この書院や客殿は国の重要文化財に指定されています。

庭園も見事で、枯山水の庭に梅の木がバランス良く配置されています。春には梅や桜、秋は紅葉を楽しむ人で賑わいます。

川越大師 喜多院

URL https://www.kawagoe.com/kitain/

御朱印巡りのモデルコースは?

ここ数年は空前の御朱印ブーム。川越の寺社でも、御朱印を求める人々の姿が多く見受けられます。

では、たくさんある川越の寺社で御朱印をいただくにはどのように回るのが理想的か、ここではそのモデルコースを提案いたします。

まずは東武東上線の川越駅をスタートし、東口ロータリーを抜けた一つ目の信号を左に進むと、川越八幡宮があります。1933年に植樹された夫婦銀杏の神木があり、良縁、夫婦円満に御利益があるといわれています。

川越八幡宮から北東に10数分歩いた小仙波町には仙波東照宮があります。日光、久能山と並ぶ日本三大東照宮の一つとも言われる神社です。目の前の団子屋さんで御朱印をもらうことができます。

仙波東照宮の北隣にある川越大師喜多院は、先ほども紹介した川越を代表する名刹。建物の多くが重要文化財に指定され、貴重な美術工芸品も有します。広大な境内は堀や池を廻らせた景勝地となっており、いつも参拝客で賑わう場所です。御朱印は本堂でいただくことができます。

喜多院の五百羅漢の敷地のわき脇を抜けて喜多院門前通り出ると、すぐ目の前が日枝神社です。元々喜多院の境内にありましたが、区画整理のために現地に移転したと言います。賽銭箱のわきに書き置きの御朱印が入っており、代金を賽銭口に入れて頂戴します。

日枝神社を北上し、川越歴史博物館の路地を入っていくと、成田山川越別院があります。地元では「川越不動」の名で親しまれ、毎月28日は蚤の市で賑わいます。11月は火渡祭りもあり、多くの参拝客が集まります。

成田山別院の目の前には評判のうどん屋さんがありますので、ここで一休みするのもいいでしょう。「門前うどん 一心庵」は肉汁うどんが人気のお店。カレーうどんや冷や汁うどんも評判です。

門前うどん 一心庵(食べログ)

URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11004795/

お腹が満たされたところでもうひと歩き。川越氷川神社まで向かいます。歩くと30分近くありますので、巡回バスなどの活用もおすすめです。

これが、川越御朱印巡りのモデルコース。駅に戻るにはバスを利用することもできますが、蔵造りの町並みを楽しみながらゆっくり歩いて戻るのもいいでしょう。

菓子屋横丁など見どころはまだまだたくさん

東京から30分足らずにもかかわらず、趣きある深い歴史を感じることができる小江戸川越。ここで紹介したスポット以外にも、レトロな風情が漂う菓子屋横丁など、見どころはまだまだたくさんあります。

ぜひ、週末を楽しむプランの一つに加えてみてはいかがでしょうか?

※2019年9月現在の情報です