従業員とともに
経営戦略の実現と経営計画の推進
当社グループは、重点事業の着実な推進及び事業ポートフォリオの最適化を通じた持続的成長の実現に向け、2024年度から2027年度までの中期経営計画において、「人的資本の強化」を重点戦略の一つとして位置付けています。
今後、労働力人口の減少が加速度的に進行することが見込まれるとともに、技術革新の進展により自動化・省力化が進む中で、人にしか担えない業務の重要性は一層高まるものと認識しています。
このような環境認識のもと、当社グループにおいては、事業成長を支える有能な人材の安定的な確保、社員が長きにわたり能力を発揮できるよう支援する人材育成、さらなる生産性の向上や新たな価値の創造を通じた持続可能な事業運営体制の構築、を重要な経営課題として位置付けています。
《戦略の全体像》
《人材戦略》
当社グループにおける人材戦略の基本的な考え方は以下のとおりです。
戦略1)生産性向上の追求
社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、多様な人材の力を結集させて生産性の向上を追求する。
戦略2)新たな価値創造
社員一人ひとりの新たな発想と挑戦により、新たな価値を創造する。
戦略3)安全文化の創造
社員一人ひとりの安全意識を高め、安全文化を醸成する人材を育成する。
また、中期経営計画期間においては、これらの戦略を具体化するため、以下の「4つの視点」にもとづき各種施策を推進しています。
視点1)人材育成・自律的なキャリア形成
視点2)ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
視点3)人的資本の最適化・制度設計
視点4)健康経営・ウェルビーイング
さらに、人材戦略の実現に向け、以下の「3つのアプローチ」を相互に連動させることで、人的資本の強化につなげています。
①採用(人材獲得)
有能かつ多様な人材の獲得に向けた採用チャネルの拡大・採用広報活動のさらなる充実による採用力の強化
②人材育成
人材育成方針「自ら考え、自ら行動する」にもとづく、経営戦略を実現できる人材の育成
③能力発揮・定着
能力を最大限に発揮し新たな価値を創造できる、人事制度・組織体制・職制及び就業環境の整備
《3つのアプローチによる具体的な施策》
①採用(人材獲得)
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経営戦略の実現に向けた多様な人材の採用強化 将来にわたり当社グループを担う有能な人材の確保に向け、採用の強化に取組んでいます。具体的には、多様なポテンシャルを有する新卒採用を継続的に実施するとともに、専門知識や経験を存分に発揮できる経験者採用や、当社での就業経験を有するアルムナイ採用を活用することで、事業環境の変化に柔軟に対応できる人材の確保を進めています。また、労働力人口の減少を背景とした人材確保環境の変化を踏まえ、事業運営に必要な人材を安定的に確保する観点から、外国人特定技能人材の採用にも着手しています。
これらの採用チャネルを戦略的に組み合わせることにより、採用力の強化を図り持続可能な事業運営を支える人材の確保に努めています。 -
採用広報活動の強化 インターンシップやホームページを活用し、女性社員の活躍状況やキャリアステップを積極的に発信することで、当社グループにおける多様な働き方や成長機会への理解を促進し、応募者層の拡大を図っています。また、当社グループ合同会社説明会や各種採用イベント等を通じて、具体的な仕事内容や制度面について丁寧に情報提供を行うことで、入社後のミスマッチの低減にも取組んでいます。
これらの取組みにより、多様な人材が最大限に能力を発揮できる職場環境であることを伝え、採用競争力の向上に努めています。
②人材育成
・人材育成方針
「自ら考え、自ら行動できる人材」を方針とし、経営戦略の実現と企業価値向上を担う人材育成を目指しています。具体的には、基盤事業のさらなる磨き上げによる『信頼』の強化と、成長ドライバーの伸長に向けた変革を恐れない発想による『価値創造』を両立させ、ビジネスチャンスを創出し地域社会の持続的な成長に貢献できる人材を求めています。
・2025年度~2027年度教育重点項目
当社では、社長を委員長とする「教育審議会」を年1回開催し、トップコミットメントを踏まえ2025年度~2027年度の教育重点項目を定め、体系的な教育内容に反映しています。
| 1.安全・安心・信頼 | 2.自律・挑戦 | 3.対話・協創 |
|---|---|---|
| 安全文化の創造・既存事業の磨き上げに向け着実に推進していく教育 | 自分ごととして捉え、前例にとらわれない変革に向けた行動を起こすための教育 | 多様な社員一人ひとりのキャリア形成やエンゲージメント向上を促す取組み |
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自律的・主体的なキャリア形成 当社は、OJT教育の充実に加え、off-JT研修や管理職層向けのスクール研修、自律的な成長を促す人材育成を積極的に推進しています。また、専門知識の高度化・深度化を図るべく資格取得支援制度を新設したほか、通信教育やオンライン英会話教育等、自己研鑽に資するラインナップの拡充を図っています。
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管理監督者層支援 OJT研修の中でも、2023年度以降は多様な価値観や志向を持つ社員を支援する立場にある管理監督者を対象とした一斉研修を重点的に実施しています。また、当社グループ各社の管理監督者層に対しても同様に、研修対象を拡大し実施しています。
③能力発揮・定着
東武グループダイバーシティ&インクルージョン宣言にもとづき、多様な人材が相互に尊重し合う組織風土の醸成に取組んでいます。
当社では、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、新たな価値を創造できるよう、評価制度の見直しをはじめとする人材管理体制の整備や人事賃金諸制度の見直し等を通じて、長期にわたり働き続けられる環境の整備を推進しています。
・人材管理体制の整備
人事評価制度の見直しと上司・部下間の定期面談の制度化により、社員一人ひとりの能力・資質に加え、意向や志向を継続的に把握できる体制を整備しました。併せて、社員の情報を一元的に管理・活用すべく、タレントマネジメントシステムを導入しました。
・人事制度の見直し
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雇用延長 人材活用の幅を広げ、豊富な経験や技術力を備えた60歳以降の社員が、より能力を発揮できる環境を整備すべく、定年を65歳に延長しました。また、65歳以降70歳までを対象とした継続雇用制度の導入を予定しています。
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人事・賃金制度の再編 能力(資格)と職責(役割)にもとづく、「資格役割等級制度」への再編を実施したほか、鉄道事業運営体制の見直しや雇用延長と併せ、賃金・退職給付制度を見直しました。
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ワークスタイルの見直し 勤務場所・勤務時間の選択肢拡充や、育児・介護に加え治療通院時に利用可能な短時間勤務制度を整備し、自律的な働き方を推進しています。併せて、DXの推進や業務プロセスの見直しに取組み、さらなる生産性の向上・高付加価値業務へのシフトを図っています。
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両立支援制度の拡充 育児・介護との両立支援に資する各種制度の拡充のほか、自身の健康面との両立も図れるようセルフケア休暇の導入等、各種制度の見直しを図りました。引き続き、長く働き続けるための制度の検討を進めていきます。
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福利厚生の充実 一人ひとりのライフステージやニーズに応じ福利厚生制度を拡充するため、食事補助制度やカフェテリアプランを導入しています。
指標及び目標
| 重点的な取組み | 取組みのねらい | 指標 | 目標 | 2024年度実績 | 2025年度実績 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 採用 (人材獲得) |
● 採用チャネルの 拡大・獲得 |
新卒女性採用比率 (単体) |
50%程度 | 36% (2025.4.1現在) |
32% (2026.4.1現在) |
| 採用者数に占める 経験者採用比率 |
30%程度 | 30.8% | 26.3% | ||
| ● 多様な人材の活躍 | 障がい者雇用率 (注1) |
法定雇用率(2.5%)を上回る 水準の継続 |
3.37% (2024.6.1現在) |
3.08% (2025.6.1現在) |
|
| ② 人材育成 | ● 『安全』や『技術』の伝承 | 安全教育に資する模擬訓練施設の 活用状況 |
毎年度継続実施 対象社員数 80%以上 |
97.9% | 92.6% |
| ● 『管理監督者層支援(次期管理監督者 含む)』 |
対話スキル(傾聴・1on1)研修 実施状況 |
2023~2025年度で対象者全員受講 (課長・課長補佐・現業長) |
98名受講 | 116名受講 対象者全員受講完了 (合計420名) |
|
| 「グループ会社管理監督者支援研修」実施状況 (注2) |
毎年度継続実施 | 33名 (23社) |
50名 (35社) |
||
| ● 『自律的なキャリア形成支援』の拡大 | 「手挙げ式研修」 のグループ会社 社員への拡大(注2) |
全参加者の 50%以上 |
52.1% (552名/1,060名) |
46% (570名/1,238名) |
|
| ③ 能力発揮・定着 | ● 社内コミュニケーションの活性化 | 執行役員等による現場巡回や現業社員との意見交換会の合計 | 毎年度継続実施 | 41日(回) | 41日(回) |
| ● ダイバーシティ、 エクイティ&インクルージョンの推進 |
管理職層に占める女性比率 | 前年を上回る比率 | 2.8% (2025.4.1現在) |
2.8% (2026.4.1現在) |
|
| 女性管理職候補者[課長補佐]比率 | 2020年度末実績4.6%に対し5割増(6.9%) | 6.3% (2025.4.1現在) |
8.3% (2026.4.1現在) |
||
| ダイバーシティ&インクルージョン教育実施状況 | 対象者全員 年1回受講 |
100%受講 | 100%受講 | ||
| 男性の育児休業 取得率(当社) |
100%に近い水準の継続 | 100% | 98% | ||
| 再雇用への移行率 | 100%に近い水準の継続 | 90.1% | 87.7% | ||
| 退職率(注3) | - | 3.0% | 2.8% | ||
| ● コンディション・パフォーマンスの維持向上 | 定期健康診断 受診率 |
100%の維持 | 100% | 100% | |
| ストレスチェック実施率 | 100%に近い水準の継続 | 97.1% | 97.3% | ||
| 有給休暇取得率 | 80%以上の取得 | 84.2% | 84.8% |
(注)
1 当社及び東武シェアードサービス株式会社、株式会社シンフォニア東武(特例子会社)を含む指標及び目標
2 当社グループ全体における指標及び目標
3 期首の全社員数に対し、期中に退職した社員数の割合(定年退職者を除く)
具体的な支援の成果
当社では、出産・子育てを経ても安心して働き続けられる両立支援を継続して実施したことにより、「プラチナくるみん」を認定取得(2024年2月)したほか、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」を5期連続で認定取得しております。








