「西新井大師」で厄除けのあとには、参道をぶらり
見所満載の厄除け祈願寺の魅力
足立区 西新井エリアは渋谷や銀座など都心へのアクセスも良く、商業施設が充実していてにぎわいがある一方で、街中には歴史ある寺社や老舗が立ち並び、近代的な装いのなかに懐かしさも感じられます。そんな東武スカイツリーライン西新井駅から、23区内のローカル線ともいえる大師線に乗り換えて「西新井大師」へ。全国でも有数の厄除け祈願の寺院としてだけでなく、「花の御寺」としても親しまれている西新井大師の見所と魅力をご紹介します。
西新井はここから始まった! 空海と縁のある「西新井大師」

西新井大師は、826年(天長3)に弘法大師として知られる空海によって建立された厄除けの祈願寺。かつてこの地で疫病が流行した際、弘法大師が十一面観音像と自身の像を彫り、観音像をお堂に祀り、自身の像を枯れ井戸に安置して護摩祈願を行いました。すると井戸から清らかな水が湧き出し、疫病が収束。井戸がお堂の西側にあったことから、この地は「西新井」と呼ばれるようになったと伝えられています。江戸時代には女性の厄除け祈願所として広く知られ、今では関東三大厄除け大師の一つとして毎年多くの人が厄除け祈願に訪れる場所になっています。
「西新井大師」へのアクセスは?
東武スカイツリーライン西新井駅から、東武大師線に乗り換え1駅。西新井大師は、「大師前駅」から徒歩5分の場所にあります。駅を出て西へ歩き、ほどなくして現れる表参道を抜けると山門にたどり着きます。
これぞ西新井大師の真骨頂! 大本堂のお護摩祈願

ご本尊十一面観音と弘法大師がまつられている大本堂では、お護摩祈願が行われます。お護摩とは、薪(護摩木)を焼いてご本尊様をお迎えする祈願のこと。お護摩の火によって煩悩や災厄を祓い、心身を清め、願いごとをご本尊様に届けます。複数人の僧侶が真言(仏の言葉)を唱えるなか、井桁に積み上げられた檀木(一番太い護摩木)で焚かれた炎が上へと立ち昇る厳かな光景は迫力があります。

境内には見応えのある建造物を所有
御祈願を終えたら、ぜひ境内をじっくり散策してみてください。境内には希少価値の高いさまざまな建造物があり、見応えがあります。
なかでも印象深いのが、「塩地蔵」とよばれるお地蔵様。全身にかかっている白い粉はなんと塩! 参拝客のお供えものの塩が積もり積もってこの状態になったとのこと。また、こちらの塩地蔵は「いぼ取り地蔵」としても知られており、患部を治すのに塩を持ち帰る参拝客も多くいるのだそう。

桜に牡丹、藤……境内を彩る四季折々の花木も見物

また、西新井大師は牡丹の名所としても知られています。奈良の総本山長谷寺から移植され、境内に牡丹園が開かれたのは文化・文政(1804-30)の頃。今では「西の長谷寺・東の西新井」といわれるほどの名所に。そんな牡丹の花が見頃を迎える4月には「花まつり」が開催され、さまざまなイベントが楽しめます。
境内散策後は参道エリアでグルメや買い物も楽しめる!
西新井大師をお参りした後は、参道周辺で食事や買い物を楽しむのがおすすめ。山門を出た表参道周辺には、西新井名物の草だんごを販売する老舗や昔ながらの食事処、手焼きせんべいのお店など歴史が色濃く残るお店から、モダンなカフェまでさまざまなお店が軒を連ねています。

境内 6:00~20:00
本堂 8:00~18:00
各種受付 9:00~16:30
御守り 9:00~16:30
※年末年始の参拝時間は異なる場合があるため、公式HPをご確認ください。
西新井大師で運気と気分を上げよう!
厄除けはもちろん、お花見や散策など、年間を通して楽しめる見所満載の西新井大師。西新井の歴史と文化、そして周辺グルメを味わいながら運気と気分を上げてみてはいかがでしょうか?
※2025年3月時点の情報です。