「ふらっと両毛 東武フリーパス」で行く、館林・佐野・足利の両毛歴史レトロ旅

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#お得なきっぷ #カルチャー #街歩き
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北関東エリア

両毛エリアの魅力をまるっと楽しむ

群馬県と栃木県。南東部・南西部のエリアは「両毛」と呼ばれ、繊維関係をはじめ、電機や自動車などの工業も発展しました。その歴史も深く、今もなお、レトロな風情を感じるスポットが点在しています。そんなスポットを「ふらっと両毛 東武フリーパス」を使って、お得にめぐるモデルコースをご紹介します。

両毛エリアの魅力はこのきっぷでめぐろう! 「ふらっと両毛 東武フリーパス」

ツツジなどの花の名所が多い館林や、日本の教育の礎を見て取れる足利、グルメと御利益をあずかれる佐野など、両毛には魅力的な街が続きます。「ふらっと両毛 東武フリーパス」は、東武線内の指定した発駅から茂林寺前駅間の往復乗車券とともに、両毛エリアの伊勢崎線・小泉線・桐生線・佐野線と一部バスが乗り放題のおトクなきっぷです。さらに、エリア内の指定の飲食店、美術館、お土産まで、いろんな場所でサービスが受けられる特典もついています!
きっぷを手に、気になる両毛エリアのスポットををめぐりましょう。

ふらっと両毛 東武フリーパス
【購入場所】 浅草〜川俣間、杉戸高野台〜南栗橋間、小村井〜亀戸間、船橋〜大宮間各駅の窓口、浅草駅旅行センター
※押上、大師前では発売しておりません。
※一部の駅によっては発売していない時間帯がございます。
【有効期限】 3日間
【金額】 浅草から:大人2,440円 小児1,250円 など

やっぱりたぬきが迎えてくれる「分福茶釜」の寺「茂林寺」

  • 信楽焼のたぬきのユニークな顔に自然と頬がほころぶ
  • 総門から山門までずらりとたぬきが並ぶ
  • 東武鉄道が寄進したたぬきと樹齢280年以上の大サワラ
  • 堂々たる茅葺き屋根の本堂
  • 境内には奉納されたたぬきの置物がたくさん

    まずは、東武伊勢崎線「茂林寺前駅」で下車。駅を出るとさっそくたぬきがお出迎えしてくれます。
    駅から徒歩約8分の茂林寺へ。その道中にもたぬきの姿がちらほら。
    もちろん境内もたぬきだらけです!それもそのはず、茂林寺は茶釜に化けたたぬきのおとぎ話「ぶんぶく茶釜」のモデルのお寺なのです。
    総門をくぐると両側から、レトロな雰囲気を感じる20体以上の信楽焼のたぬきがお出迎え。服装や持ち物が異なるたくさんのたぬきの中から推したぬきを探してみるのも楽しいです。
    本堂には、おとぎ話の由来となった寺宝「分福茶釜」が安置され、他に日本各地から集められたたぬきの剥製やグッズ、寺の歴史などが展示されています。境内にはシダレザクラをはじめ、市の保存樹となっている樹木も多く、森林浴としても気持ちのよい空間です。

    茂林寺
    【住所】 群馬県館林市堀工町1570
    【拝観時間】 9:00〜16:00
    【定休日】 火、水、木
    【アクセス】 東武伊勢崎線「茂林寺前駅」から徒歩約8分
    【宝物拝観料】 大人300円、こども:150円
    【公式HP】 https://morinji.com/

    年始の参拝客は約100万人! 護摩焚きで厄よけ祈願「佐野厄よけ大師」

    • ご加護を受けるため毎年1月は特に参拝客が多い
    • 佐野市指定の有形文化財にも指定されている銅鐘
    • ご加護を受ける御札を求める人が列を成している
    • 本堂で行われる護摩焚き祈願
    • 護摩の炎を御礼や手などに当てることでより深いご加護にあずかれる

      続いて、再び「茂林寺前駅」に戻り、伊勢崎線に乗車。1駅先の「館林駅」で佐野線に乗り換え、「佐野市駅」で下車。駅からは歩いて約10分、「関東の三大師」のひとつである「佐野厄よけ大師」へ。
      年末年始に関東地方で放映される厄よけ祈願のCMで、その知名度は広く知られることとなり、1月いっぱい行われる新年の祈願大祭には、100万人以上の参拝客が訪れるそうです。また初詣の時期にかぎらず、1年を通して厄よけやおみくじを目的に、遠方から足を運ぶ人も少なくないです。
      本堂で行われる護摩焚きの祈願では、最後にその炎を授与された御札に当てることでご本尊のより深いご加護があずかれるといわれています。

      佐野厄よけ大師
      【住所】 栃木県佐野市春日岡山2233
      【受付時間】 8:20〜16:40
      【アクセス】 東武佐野線「佐野市駅」より徒歩約10分

      日本最古の学校「足利学校」で知の礎を見る

      • 「学校」と扁額が掛けられているその名も学校門
      • 学校門の先、杏壇門を抜けると孔子廟がある
      • 足利学校で学ばれた儒教の祖・孔子もまつられている
      • 孔子坐像の隣には小野篁の像も
      • 寄棟造で茅葺き屋根の方丈

        再び「佐野市駅」に戻り、東武佐野線で「館林駅」へ。「館林駅」で東武伊勢崎線に乗り換え、「足利市駅」へ。さらに「足利市駅」から、「ふらっと両毛 東武フリーパス」で乗車できる足利市路線バス(あしバスアッシー)に乗り、「足利学校東」バス停で下車。そこから歩いて「足利学校」へ。
        1549年(天文18)、宣教師フランシスコ・ザビエルに「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」として世界に紹介された足利学校。創立は、奈良期の国学の遺制説、平安期の小野篁説、鎌倉期の足利義兼説と諸説ありますが、その歴史が明らかとなるのは、1439年(永享11)、上杉憲実が再興してからです。江戸期には多くの文人などが来訪しました。庫裡の入口前には、傾いている器に水を入れる「有坐之器」があり、足利学校でも学ばれた儒教の祖・孔子が説いた「中庸」を学ぶことができます。

        足利学校
        【住所】 栃木県足利市昌平町2338
        【参観時間】 4月〜9月:9:00〜17:00(受付は16:30)、10月〜3月:9:00〜16:30(受付16:00)
        【定休日】 第3水(祝日・振替休日の場合は翌日)、12月29日〜31日
        【参観料】 大人480円、高校生:240円、小中学生:120円
        【アクセス】 「足利市駅」下車、バスで「足利学校東」バス停下車徒歩約2分。または、東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩約15分

        モダンで斬新! 「織物の足利」を代表する銘仙を堪能「足利織物伝承館」

        • モダンなデザインが愛らしい足利銘仙
        • 館内には足利銘仙の収集家のコレクションを展示
        • 足利銘仙を一から学ぶことができる
        • 館内には現在活躍する繊維系企業の展示や銘仙小物の販売もある
        • テキスタイルにまつわるワークショップも各種開催

          足利学校から再びバスに乗り、「足利織物伝承館」へ。
          生糸生産とともに織物の町として栄えた足利。足利織物伝承館では、その足跡を学ぶことができます。特に先染めの平織物である銘仙は、関東にいくつか産地がありますが、足利銘仙は「半併用絣」という柄が立体的に表現できる手法で、鮮明度の高い質感が表現できるそう。モダンで華やかな銘仙の着物に目が奪われます。館内には足利近郊の企業のテキスタイル商品なども販売。また銘仙コサージュやステンシル染めなど、ワークショップも行われています。

          足利織物伝承館
          【住所】 栃木県足利市通3-2589 足利織物会館2階
          【時間】 10:00〜16:00
          【定休日】 年末年始、お盆
          【アクセス】 ①あしバスアッシー「足利学校東」から「通四丁目」バス停下車徒歩約1分
          ②東武伊勢崎線「足利市駅」からバスで「通四丁目」バス停下車徒歩約2分
          【入館料】 無料

          知を深めることができる「ふらっと両毛 東武フリーパス」

          おとぎ話を改めて思い出してみたり、日本初の学校に想いを馳せてみたり、はたまた多くの人が訪れる寺院で護摩焚き体験を行ったりと両毛地域にはじっくりと知りたい・味わいたい魅力のあるスポットがたくさん。街の産業をたどりながら、自然の美しさにふれることもできるので、街を進みながらその街、その街の「気になるところ」をめぐるのもおもしろいですね。そんな旅には「ふらっと両毛 東武フリーパス」がピッタリ! 自分の「知りたい」を探しに行きましょう。


          ※2025年3月時点の情報です。