カメラを持っておでかけしたい東上線沿線のスポット3選
東上線の自然スポットで楽しい撮影
春の牡丹から夏のラベンダー、秋の紅葉といった四季折々の自然まで。東武東上線沿線には、カメラを持って訪れたい魅力的なスポットがいくつもあります。東松山市の箭弓稲荷神社では優美な牡丹が咲き誇り、広大な国営武蔵丘陵森林公園では季節の花々や緑豊かな風景が広がります。嵐山渓谷では渓谷美を、隣接する千年の苑では、紫に染まるラベンダー畑をパシャリ。
今回は、写真愛好家必見の東武東上線沿線の3つのスポットをご紹介します。
【東松山駅】牡丹と藤棚に酔いしれる「箭弓稲荷神社のぼたん園」

東松山市にある箭弓稲荷神社は、約1,300年の歴史を持つ由緒ある神社です。ご紹介するぼたん園は境内の横にあります。約3,500㎡の園内には、約1,300株の牡丹が植えられていて、毎年4月中旬より、白やピンク、赤や紫の美しい牡丹が咲き誇ります。
同時期に開催される「ぼたん祭」では、見事に咲いた牡丹の花を見ようと、大勢の人でにぎわいます。

このぼたん園は、東武鉄道株式会社の初代社長である根津嘉一郎氏が大正時代に寄贈したことからはじまりました。自身のコレクションの中から選りすぐりの品種を神社に寄付したと言われています。

園内の中央には神池(かみいけ)と呼ばれる池があり、中を覗きこむと、ゆったりと泳ぐ鯉の姿が牡丹とともに絵になるスポットとして人気です。
また牡丹だけでなく、美しい藤棚もおすすめの撮影スポット。高さ約2メートル、幅18メートルある藤棚は、毎年春になると薄紫色の藤の花が垂れ下がり、息をのむような幻想的な雰囲気を醸し出します。

ひときわ目立つ大きな藤の木は、推定250年以上の歴史を持つといわれます。それにちなんで「延命(ながらへ)のフジ」と呼ばれて親しまれてきました。藤の甘い香りに包まれながら、いつもよりも特別な撮影を楽しみましょう。
【森林公園駅】数えきれない花々と木々に囲まれる「国営武蔵丘陵森林公園」

国営武蔵丘陵森林公園は、約304ヘクタールという広大な敷地を持つ国営公園です。中央口エリア、南口エリア、西口エリア、北口エリアの4つのゾーンに分かれていて、四季折々の花々が咲き誇る花畑のほかバーベキュー場やドッグランなどもあり、マルチに遊べます。

カメラを持ちながら園内を散策するなら、「三大花畑」と呼ばれる「運動広場花畑」、「西口ひろば花畑」、「こもれび花畑」は外せません。春になると、それぞれの花畑にはアイスランドポピー(運動広場花畑)、ネモフィラ(西口ひろば花畑)、ルピナス(こもれび花畑)で一面が覆いつくされ、訪れた人を魅了します。色とりどりの可愛らしい花々を眺めていると、手が自然とカメラのシャッターを押しているはず。

三大花畑のほかにも、梅、桜、アジサイ、ヤマユリなど四季折々の花を楽しめスポットが盛りだくさん。葉も美しい品種のバラや宿根草、樹木を楽しめる「カラーリーフガーデン」、約20種、500本のカエデからなる「カエデ園」など、見どころ満載です。

10月からは「光と森のStory」と称し3部作にわたって、ライトアップ&イルミネーションイベントも開催しています。10月の「ハロウィン」からスタートする3部作で、イベント期間中は、昼と異なる表情を楽しめます。一度といわず、二度三度と訪れたくなることでしょう。
【武蔵嵐山駅】爽やかラベンダーと渓谷の自然美「千年の苑ラベンダー園・嵐山渓谷」

武蔵の小京都と呼ばれる嵐山町は由緒正しい歴史ある町ですが、豊かな自然にも恵まれた町としても有名です。カメラを持ってお出かけするなら、県を代表する景勝地のひとつ「嵐山渓谷」と、2019年に新たな観光スポットとして誕生した「千年の苑ラベンダー園」がオススメです。

千年の苑ラベンダー園は、約4.7ヘクタールの敷地に約15,000株のラベンダーが植えられている広大なラベンダー畑です。6月中旬頃には、紫色の花々が一面に咲き、優雅なラベンダーの香りも漂います。

毎年6月には「らんざんラベンダーまつり」が開催され、ラベンダーのつみとり体験やラベンダー製品の販売、地元グルメ店も出店します。ラベンダーの魅力を再認識したら、ときがわ熊谷線を渡って、反対側にある嵐山渓谷バーベキュー場へ。

バーベキュー場の河原から見えるのは、槻川沿いに約2キロメートルにわたって続く嵐山渓谷です。新緑や紅葉の季節には、散策やバーベキューを楽しむ多くの人で賑わいます。

岩畳と槻川の清流、これらを囲む木々が織りなす景観は、思わずカメラを向けたくなる絶好の撮影スポット。特に人気なのは、槻川の向こうに続く飛び石です。撮影をしたら、そのまま川を渡り、歩道に沿って歩いて行くと「展望台」が現れます。

鮮やかな紅葉に染まる姿は圧巻です。さらに、燃えるような紅葉が続く遊歩道の先には、与謝野晶子が嵐山渓谷の自然などをテーマに詠った「比企の渓」の歌碑も。たくさんの撮影ポイントが集結している嵐山で、思いっきりカメラ撮影を楽しみましょう。
カメラを持って撮影スポットへ繰り出そう!
東上線沿線の撮影スポットを3つご紹介しました。どれも、自然の美しさや雄大さを感じさせる場所ばかり。きっと、どのスポットでも、素敵な写真が撮れるはずです。今度の週末はカメラを持って東武東上線に乗り、季節の移ろいをカメラにおさめる撮影の旅に出かけてみませんか?
※2025年3月時点の情報です。