SL大樹の玄関口「下今市駅」の周りで何しよう？ 駅周辺のスポット6選
SL大樹の発着駅の隠れた魅力
大人気の観光列車「SL大樹」の発着駅として知られる「下今市駅」。レトロな雰囲気漂うこの駅周辺には、魅力的なスポットが数多く点在していることを知っていますか？ 地元グルメや、のんびりと散策を楽しめる場所など、訪れる人の心を和ませてくれる観光名所がいっぱい。今回は、SL大樹の旅と一緒に楽しめる、駅周辺のおすすめスポット6つをご紹介します。
下今市って？
レトロ感たっぷりの下今市駅舎
浅草駅から特急で約1時間40分の場所にある「下今市駅」。この駅を有する日光市今市は、日光・鬼怒川の玄関口であり、かつては日光街道の宿場町として栄えた歴史ある街です。下今市駅はSL大樹の発着駅として知られていますが、実は他にも楽しい観光スポットがいくつもあります。ちょっとした休憩や散策はもちろん、親子で遊べるスポットも！ 下今市駅で下車したくなる、おすすめスポットをご紹介します。
下今市を見渡すニューシンボル「日光ランドマーク観覧車」
高さ約25メートルの「日光ランドマーク観覧車」
2021年に誕生した「日光ランドマーク観覧車」は、複合商業施設「日光ランドマーク」の屋上に設置された高さ約25メートルの観覧車です。建物の高さと合わせると約40メートルになるといいます。1周は約6分。1基だけあるスケルトンタイプのゴンドラはスリル満点で、360度の景色を眺めることができます。
スケルトンタイプのゴンドラ
少しずつ上がるゴンドラに、ワクワクが止まりません。一番上に達すると、下今市の街並みが眼下に広がります。さらに晴れた日には、日光連山の雄大な景色を楽しむことも。
市街の先に見えるのは男体山、太郎山、大真名子山、小真名子山、女峰山からなる日光連山
また、観覧車がある屋上広場には、遊具スペースとカフェが併設されているほか、国内に４基しかないアトラクション・9DVRやハンドメイドショップもあり、思い思いに過ごせます。
さらに、夏のビアガーデンをはじめとする様々な季節のイベントや、夜のライトアップも人気です。友人同士で、カップルで、家族で。誰といっても楽しめるとっておきのスポットです。
子供（3歳以上18歳以下） 300円
お手製の３Dデコラテがかわいい「KASHIWA CAFE & COFFEE ROASTERY珈茶話」
創業40年の癒しカフェ「KASHIWA CAFE & COFFEE ROASTERY 珈茶話」
「KASHIWA CAFE & COFFEE ROASTERY珈茶話」は、こだわりの自家焙煎コーヒーとフードが楽しめるカフェです。休日になると、少し待たないと入れないこともしばしば。
オリジナルキャラクターのニコモンのデコラテ
人気メニューのひとつが、立体的なデザインで描かれた3Dのラテアートが描かれたデコラテ1,500円です。かわいらしい動物たちが浮かび上がる芸術的な一杯は、SNS映えすると評判です。ラテの味はカフェラテ・バニララテ・ミルクスチームなど全8種類から選べます。肝心のイラストは似顔絵・ロゴ・ペットなど何でもOK！
仕込みに3日をかけて作る「日光山フレンチトースト」（1,100円）
看板メニューの「日光山フレンチトースト」は、日光金谷ホテルベーカリーのロイヤルブレッドを使用。1日しっかり乾燥させたパンを、じっくりと卵液に漬けこんでから焼き上げます。外はカリっとしていて、中はふんわり。和三盆を使った自家製シロップの優しい甘みとあわさり、絶妙なハーモニーを奏でます。
また、こちらでいただけるコーヒーは、店内焙煎所にて焼き上げた自家焙煎珈琲です。焙煎したての珈琲豆の販売も行っているので、自宅でも本格的な一杯を楽しめます。
二宮尊徳翁（金次郎）を祀る「報徳二宮神社」
二宮金次郎をお祀りした報徳二宮神社
報徳二宮神社は、江戸末期に活躍した、農政家として知られる二宮尊徳翁こと二宮金次郎を祀る神社です。二宮金次郎は、晩年は下野国（現在の栃木県）の農村復興に尽力し、この地域の発展にも大きく貢献したことで、この地に創建されました。
二宮金次郎の像
二宮金次郎は学問の神様として知られていますが、財政再建なども手掛けたことから、ここ報徳二宮神社も学問や商売繫盛のご利益があるとされています。また境内には、幼いころの銅像や遺品が収蔵されている報徳文庫（宝物館）やお墓などがあります。
オシャレでかわいいお守りや御朱印たち
帰り際には、凝ったデザインのお守りや御朱印を。どれもカラフルかつオシャレで、SNSでも話題になっています。自分用はもちろん、お土産にもピッタリです。
日光製氷の老舗「かき氷処蔵元松月氷室」の絶品かき氷
日光の天然氷蔵元直営の「かき氷処蔵元松月氷室」
1894年（明治27）創業の老舗製氷会社が手がける「かき氷処蔵元松月氷室」。代々受け継がれてきた天然氷を製造する技術と経験を活かした絶品かき氷を提供しています。
１階はインダストリアル、２階はウッドが基調
かき氷に使われている氷は、冬の寒い時期にゆっくり丁寧に仕込まれていて、空気を含まない密度の高さが特徴です。まるでシルクのようになめらかで、舌の上に置いた瞬間に溶けていきます。
生いちごプレミアム
一番人気は、栃木県産のいちごを使った「生いちごプレミアム」1,430円です。自家製のいちごソースは、いちご本来の甘味と酸味が生きています。やさしい甘さの自家製練乳ソースとの相性抜群です。いちごとミルクを吸ったフワフワの氷の中には、いちごソースがサンドされていて、ペロリと食べられます。
約半日かけて淹れる「氷出しコーヒー」
かき氷の他に、「氷出しコーヒー」700円や、栃木県の食材を使ったフードメニューも登場。今後、どんなメニューが誕生するのかも楽しみなお店です。
昔懐かしい昭和感が漂う「下今市駅舎」
ほっと落ち着く昔ながらの「下今市駅舎」
昭和の雰囲気を残し、訪れる人の心を和ませてくれる下今市駅の駅舎。まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえるこの場所は、2018年にグッドデザイン賞を受賞しています。
木造の梁や手すりからは、当時の面影が感じられる
初めて訪れる人に立ち寄ってほしいのが、「旧跨線橋レトロギャラリー」です。この旧跨線橋は、駅舎リニューアル前に使用されていました。昔のポスターや、下今市の歴史や文化を伝える写真が展示されていて、昭和レトロな空間を楽しむことができます。登録有形文化財にも登録されています。
昭和の名残を感じる洗面台
ホームに立つと、レトロな案内板やベンチが目に入ります。なかには洗面台の姿も。その昔、顔や手についた煤を洗い流すために、ホームに洗面台が設置されていたといいます。それを再現したそうです。
また、待合室には昭和のポスターが貼られ、レトロな照明や木の温もりと相まって、列車の到着を待つ時間さえ特別に感じる、なんとも不思議な駅舎です。
SLのことならお任せ！「SL展示館」
下今市駅直結の「SL展示館」
下今市駅に来たのなら、駅直結のSL展示館もめぐってみましょう。SLの歴史や仕組みを楽しく学ぶことができる、鉄道ファンならずとも必見のスポットです。
展示室の中央に設置された大型ジオラマ
展示の目玉は、日光・鬼怒川エリアの風景を細かく再現した大型ジオラマです。実際の路線や街並みが精巧に作り込まれていて、まるで本物の町中をSLが走っているかのような情景が楽しめます。
他にも、SL大樹やSLにまつわる知識を楽しく学べるクイズパネルコーナーや、ＳＬ大樹の走行音や機関庫内の音を楽しめる迫力満点のサウンドコーナーなど、子どもも大人も夢中になれる魅力的なコンテンツが盛りだくさんです。
SLを操縦している気分になれるミニSL
SLの運転席を再現したミニSLコーナーも人気です。車内の電気スイッチを操作したり、ブザーを鳴らしたり、SLの燃料である石炭をスコップで火室に投げ入れる体験も！ 機関士気分を味わいましょう。
展示館外の広場には、SL機関庫と転車台があります。タイミングが合えば、SLが出発するシーンや転車するシーンを間近で見ることができます。
※都合により営業時間を変更する場合があります。
※展示品の入替、および機器保守等により臨時休館となる場合がございます。
※入場には、乗車券または下今市駅入場券が必要です。
SL大樹以外の見所も要チェック！
SL大樹以外にも、下今市駅周辺には思わず立ち寄りたくなるスポットがたくさんあります。日光・鬼怒川に行く際には、ぜひ下今市に降り立って、レトロな駅舎や地元グルメ、ディープなSLの世界などを楽しんでみてください。
※2025年3月時点の情報です。
